アイドル・歌手・吉川なつみ

吉川なつみ…

北海道出身…

1996年8月16日生…

24歳…A型…

職業 アイドル・歌手…

俺の目の前のマンションの503号室がターゲットの部屋だ…

一階の外廊下の手摺りに手を掛け乗り越える…

オートロックなど、全く無意味な設備である…

エレベーターに乗り五階に昇る…503号室…工具をカバンから取り出し鍵穴に差し込む…

大切な事は、侵入した痕跡を残さないこと…

俺はピッキング犯でも、ストーカーでも無いのだから…

数分後、カチャっとシリンダーの動く音…

ドアノブを捻り部屋の中に静かに侵入した…

白を基調にした2LDKの、ゆったりした間取りの部屋…

女性が一人暮らしをするには、充分過ぎる広さがあった…

リビングルームのコンセントカバーを外し小型の盗聴マイクをセットして

再びカバーを被せる…大切な事は、侵入した痕跡を残さない事…

脱衣室と寝室にも同じ型の物を取り付けた…

電線に直結する為、電源が切れる心配は無い…有効期限は部屋の主に発見されるまで…

カバンの中で出番を待つ二台の小型の盗撮カメラも電気の供給源はマイクと同じ…

一台は脱衣室に、もう一台を寝室の天井の隅にセットする…

小指のツメの半分程の大きさのレンズの先端が少し覗く程度で、発見されるまでには、かなりの時間を要するであろう…

俺は、一時間半程で三台の盗聴マイクと二台の盗撮カメラのセットを完了させた…

ドアノブを再び捻り廊下に出る…鍵を開ける事よりも、閉める事の方が数倍、技術を必要とする…

十数分かかって、やっと鍵が閉まった…

誰にも見られていない…大切な事は、侵入した痕跡を残さぬ事…

一番苦労する作業を終えた俺は、メインエントランスから堂々とマンションの外に出た…

俺は車に乗り込み、受信機の周波数を合わせた…

三台の盗聴マイクは別々の周波数…

メモリーをセットする…

小型の液晶モニターには寝室が写し出されていた、小型であるが高性能なカメラだ…

窓から入る月明かり程度の光で驚く程、鮮明な画像が得られる

遠隔操作は出来ないが、広角レンズを搭載しており部屋の中の死角は殆ど無い…

マイクとカメラが正常に作動する事を確認した俺が、その場所を離れ様とすると…

ドアの鍵を開ける音を脱衣室のマイクが拾った…

話し声が聞こえてくる…一人ではないらしい…

俺はストーカーではないが男である、当然興味はある…

しかも相手は今最も輝いているアイドルである…

俺は降ろしたサイドブレーキを再び引き上げ

受信機の周波数をリビングのマイクに合わせていた…

暫くすると、男の声が聞こえて来た…

「シャワー浴びて来いよ…」

俺の視線は、脱衣室を写し出している小型のモニターに釘付けになっていた…

暫くするとモニターに女の姿が…毎日の様にブラウン管を賑わしている、見慣れた女が…

俺の股間には血液が集中していた…

髪を細かく何ヵ所にも止めていたゴムを一本、一本外し、洗面台の棚に置く…

全てのゴムを取り外すと両手で髪の毛を二、三度掻き揚げた…

何のためらいも無くTシャツを脱ぎ、続いてGパンも…

薄い黄色のブラに、揃いと思われるパンティー…

両手を後ろに廻しブラを外す…小振りの胸がツンと上を向いていた…

奇麗なピンク色の小さめな乳輪…

パンティーに手が掛かる…少し盛り上がった丘の上に薄めの陰毛…

アッと言う間に、産まれたままの姿の、なつみが完成していた…

なつみがバスルームの中に吸い込まれると、小さなモニターには再び、無気質な脱衣室が写し出されていた…

二十分程過ぎただろうか…

バスルームの扉が開き、少し紅潮した、なつみが現れた…

丁寧にバスタオルで体の水分を拭き取っている…バ

スタオルが揺れる度に、シャンプーの香りが漂って来る様な錯覚がした…

脇の下でグルリとバスタオルを巻くと小さなモニターの外に消えて行った…


俺は、寝室のカメラの周波数にチューニングを合わせモニターをジッと見つめた…

やがて、バスタオル姿の、なつみと男が現れた…

長い口付けが続いた後…

バスタオルが床にハラリと落ちた…

男の手が、なつみの小さな胸を優しく揉みほぐす…

徐々に激しくなる、男の手の動き…

なつみの口元から、時折吐息が漏れ始めていた…

やがて、なつみは男の前に膝まづくと、股間を撫で廻しながら

ズボンのジッパーを静かに降ろした…

受信機からは、二人の息づかいが伝わって来ている…

男のズボンとパンツを膝の辺りまでズリ降ろすと、なつみは反り返りった肉棒を右手で、さすりながら、顔を近づけた…

大きく口を開け肉棒を深く、くわえ込む…

ゆっくりと、なつみの頭が前後に動いている…

上目使いで男の表情を、反応を確認しながら…

丁寧に奉仕していた…

男はなつみの肩に手を添え立ち上がらせると、短い口付けを交わしながら、なつみをベットに誘導した…

自らも素早く全裸になると、なつみの横に…

左手を肩に廻し再び長い口付けを…

男の右手は、なつみの少し盛り上がった丘の辺りを刺激していた…

『ぁあん…あっあん…』

甘い喘ぎ声が漏れ、なつみの両膝の間隔が徐々に広がっていった…

薄毛の丘の下には、少し肉厚だが未だ形崩れしていないヒダが愛液に濡れ光っていた…

『ううっ…あんぁっ』

男の執拗な愛撫に、腰をくねらせながら、なつみの足は大きく広がっていた…

『ぁああん…あぁん…来て…来てっ…』

なつみの甘い声に誘導される様に、男が覆い被さり、ヒダの間に肉棒が吸い込まれた…

深く、大きく、ゆっくりと男の腰が動く…

『あん…あっ、あーん…』

なつみの腰が浮き上がり、喘ぎ声が更に大きくなった…

結合したまま体を入れ替える…

なつみが男の上に馬乗りになり腰を激しく振っていた…

大きな喘ぎ声と、ベットの軋む音が聞こえて来た…

なつみは天井を仰ぎ見ながら、両手で自らの小さな胸を揉みあげる…

なつみの腰の動きは激しさを増していた…

『駄目…駄目っ…イッちゃう…イツちゃう…アーッ…』

腰の動きが止まり、なつみが男の胸板に凭れ掛かる…

男の両手が、なつみの小さな背中を包み込んだ…

二人は抱き締め合い動かなくなった…

俺は車の時計に目を移す、悶々としながらもサイドブレーキを降ろした…

俺の目的は、ストーキングではないと自分に言い聞かせる…

少し走ると小型のモニターの画面が乱れ、何も写らなくなった…

受信機のスピーカーからも雑音が流れ始めていた…

車の向かった先は横浜…

一時間程で目的地に着いた…

横浜駅、東海道線上りホーム…

一番東京寄りのベンチ…

座板の裏側にガムテープで固定された鍵があった…

キーナンバーに導かれコインロッカーに向かう…

乾いた音がして扉が開いた…

中には、ガムテープで無造作に口を閉じた、大きめの茶封筒…

俺は、カバンの中に放り込んだ…

替わりに受信機と小型モニター、五つの周波数の書いてあるメモをロッカーの中に入れる…

再び施錠して、ホームに戻り、鍵を元あったベンチの座板の裏に固定した…

トイレの個室に駆け込み、茶封筒の中身を確認する…

帯封のされた札束が二つ…

俺の頬は緩んでいた…

茶封筒を再びカバンに放り込み、任務完了だ…

俺は、札束の詰まったカバンを足元に置き、欲望の詰まった肉棒を激しく擦り上げていた…


The end・・・・・・・