愛と遊馬

「雪だ・・・」

この街にも雪の降る季節が来た。

手のかじかむ中、真っ白な息で手を温める川上愛(かわかみさら)は、学校帰りでバイトに向かっていた。

「さむいさむい〜」

空から降る雪を見ながら少し足早になる。

「あっ愛ちゃんじゃん!」

後ろから声がして振り向く。

「小林さんだっ!」

同じバイトの小林遊馬(こばやしゆうま)がこっちを見ながら手を振っている。

「さむいな〜」

「ほんとさむいですね〜」

2人はたわいもない話をしながらバイト先に向かう。

2人のバイト先はイタリアンレストランである。

同じ高校生だが学校も学年も違う。

つまり、バイトの先輩と後輩という事になる。

2人は話もよくするため、バイト先ではわりと仲が良い。

今日もお店はにぎわい忙しい時間を過ごした。愛と遊馬は同じ時間にバイトをあがった。

「お疲れ様です!小林さん」

「おう。お疲れ!暗いから一緒に帰るか?」

「いいんですか?ぜひ一緒に帰ってください!」

2人で暗い夜道を歩く。空からはひらひらと雪が舞い降りていた。

「なぁ・・・」

「はい?」

「愛ちゃんさぁ、俺の彼女にならない?」

「・・・!?いきなりどうしたんですか?!」

愛は驚いて鞄を落としてしまった。

「とか言ったりしたら困るよな!」

遊馬は鞄を拾い上げ「はい」と愛に渡すと歩き始めた。

少し愛と遊馬に距離が出来た。

「小林さん!!!」

愛は遊馬との少しの間を走り遊馬に後ろから抱き着いた。

「愛ちゃん?!」

「小林さんっ!あたし小林さんの彼女になりたいです!

バイト始めて仲良くなって少し気になっててでも・・・

小林さんはあたしなんか見てくれないと思ってました・・・あっ!すいません!」

愛の顔が真っ赤になり、自分が言った事に焦り遊馬からすぐ離れた。

「な−んで離れんの?それって俺と同じ気持ち?」

返事を聞く前に遊馬は愛を大きな体で包み込んだ。それからどのくらい時間が経ったノだろう・・・。

「お前あったけぇなぁ・・・でもこのままだとお前風邪ひくからな。時間あるならうちくる?」

「はいっ!」

遊馬は笑いながら愛の手をひき家に向かった。

部屋に入り、あったかいココアを飲みながら遊馬が話し出した。

「俺ね・・・お前の事好きなの。さっき適当に彼女にならない?とか言ったけどそれは本気。でも愛ちゃんも俺と同じ気持ちって思っていいの?」

「・・・はい・・・あたし小林さんが好きです・・・・わっ」遊馬が愛を抱きしめた。

顔をあげると目があった。見つめ合ってだんだん顔が近付いて行く。

「ちゅっ」唇が触れるだけのキス。

何回も触れるだけのキス。

遊馬が先に唇を割った。

クチュ・・・クチュ・・・

「んっ・・クチュ・・んんっ」

深いキスをした。愛の大きな瞳が潤んでいた。

ふんわりとパーマのかかった栗色の長い髪を撫で、またキスをする。遊馬の手が愛の胸を服の上から触る。

「あっ・・・待って!」

「そんな可愛い声出すから待てねぇよ」

カーディガンとワイシャツがはだけ愛の胸があわらになる。優しく胸をもみしだく。

「んんっ・・・・あっあぁっ」

「愛かわいっ」

耳、首筋・・・だんだん下に行き、主張を続けている胸の突起を口に含む。片方の手でもう1つの突起をいじる。

「あぁっ・・・んふっ・・やぁっ」

もう片方の手が脇腹を滑り降りスカ-トに手をかけ、下着の上から触れた。

「愛もうこんな濡れてるし・・・そんなに気持ちいい?」

「はぁ・・・んっあ・・・恥ずかしいっ・・あっ」

下着を脱がせ割れ目に指が侵入する。蕾の中を掻き回している。

「あぁぁっ・・・あぁんっん」

ぐちゅくちゅ・・・ぐちゅっ・・・部屋中に淫音と臭いでいッぱいになる。

割れ目に顔を近付け、蕾の中に舌が侵入した。ズュルル・・・グチュグチュ・・・ぴちゃぴちゃ・・・

「んああっ!そんなっ・・したら!あぁっ!ああぁんっん!」

「愛・・・俺もう我慢出来ねぇ・・・いれていい?」

「んっ・・・はぁはぁ・・・うん・・・」

はち切れそうなモノを入り口にあてがう。

ずちゅっ・・・ぐちゅ

「あぁっあぁあんっ・・・・んあぁっ」

「愛ぁ・・・平気?お前ん中あったけぇ・・・はぁはぁ」

「はぁんっ・・・うん・・・」ゆっくり動き出す。

部屋には肉がぶつかる音と喘ぎ声でいっぱいになる。

「あぁんあっあっんんっ・・・こばやし・・さぁんっ」

「はぁはぁ・・・愛っ遊馬・・って呼べよ」

「ああっ・・ゆ-まっ・・あぁあんっんっあ・・・もう・・だめぇ!ああっイっちゃう!!」

遊馬の背中に回した愛の腕に力が入る。

「愛・・・んっ俺も一緒にイク!」

腰を振るスピードが速まる。ぱんぱんぱんぱん

「あぁあんっんぁっ!!!!!イクっ!!!」

2人同時に果て愛のお腹の上に白い欲望が吐き出される。

「愛・・・今日泊まってく?」

「んっ?・・泊まってこっかな・・・」

まだ長い夜が続くみたいです。