気持ちよくなって

ちゅるっ…ちゅるっ…

ちゅるっ…ちゅるっ…

部室に響き渡るリズミカルな水音。

時折そこに混じる、2人のため息にも似た吐息。

「はぁっ…裕香いいよ…この前より…舌の使い方…うまくなってる」

部室のロッカー前に置かれた青いプラスチックの長いす。

それに腰掛ける先輩。

裕香はと言えば、ズボンをトランクスごと膝までずり下げた先輩の前にしゃがみ込み

先輩の固くそそり立つそこに恐る恐る唇を付けている。

そして前回先輩から教えられた通り、片手を優しく茎に添え

ソフトクリームを舐める要領でチロチロと小さな舌を動かしている。

「じゃあ、今度は半分くらいまで口の中に入れてみようか」

先輩にそう言われ、裕香は素直に頷いた。

上目遣いで「こう?」と先輩を見上げ、口を開けてみせる裕香。

先輩が目を細め裕香に「OK」の合図を送ると

裕香は赤剥けた先端を軽く唇で挟みそのままくわえ込む。

その際、口中の唾液も手伝ってか、そこは面白いほど裕香の口の中にヌプヌプと収まっていった。

「…くっ」

低く呻き、裕香の髪を愛しそうにかき上げる先輩。

裕香はその仕草が嬉しくて、先輩にもっと感じて欲しくて、ゆっくりそこに舌を這わせ始めた。

くちゅり…くちゅり…

粘着質の濡れた音。

その自分の口から放たれる淫らな音に、裕香自身も興奮してしまう。

「一緒に手も使ってみようか」

そうふいに先輩から声を掛けられ、心の中を見透かされたようで裕香は恥ずかしくなった。

でも先輩の要望に応えるべく添えていた手を今度は輪っかにし、それで茎の下半分を優しく握り込む。

そしてゆっくり上下に動かしていく。

「んっ…うまいよ」

少し余裕を欠いた先輩の鼻にかかる声が愛しい。

くわえた先輩の先端からは、次々とヌルヌルの粘液が溢れ出してくる。

裕香は先輩の身体から放出された仄かにしょっぱいその液体を

一滴でも零すまいと慎重に喉の奥へと飲み下していった。

くちゅっ…ぐちゅっ…

くちゅっ…ぐちゅっ…

口元から発する音と握り込んだ手から発する2つの水音。

それに時折混ざる先輩の小さな呻き声が神聖な部室をいやらしい空間に変えていく。

「はぁ…裕香すごくきもちいい」

裕香はもっと大好きな先輩を感じさせてあげたくて、手の上下はそのままに舌で円を描くように先端をぐるりとなぞり

そのあとチュッときつめに吸い上げてみた。

「あぁいい!今のもっと」

先輩の口が真一文字に引き結ばれ、顎がぐんっと上に持ち上がる。

先輩…気持ちいいんだ。

と同時にびくんっ、と先輩の下半身が波打った。

やっぱり…ほんとに先輩感じてる。

裕香はそう確信した。

今までは先輩に言われる通り、手や舌を動かしてきた裕香だったが

自分自ら先輩を気持ちよくしてあげられることがわかり俄然はりきり始めた。

私だって先輩のこと、気持ちよくさせてあげたいもん。

じゅるじゅる…ちゅ〜っ…

じゅるじゅる…ちゅ〜っ…

先輩の反応をいちいち上目遣いで確認しながら、先端にねっとりと舌全体を這わせ、唾液ごと吸い上げていく。

手の方も同時に、強過ぎず弱過ぎない絶妙な強さと速さで肉茎を上下に扱いていく。

「あぁ…裕香…すごくいい」

先輩の声が一層上擦り、切ない掠れ声に変わった。

感じている証拠にぴくんっぴくんっと、先輩の肉茎が痙攣を始める。

「あぁ…もうすぐ出る…」

ほどなくして先輩は苦しそうにそう呻くと、身体を硬直させ裕香の両肩を強く掴んだ上、自分の方にグイッと引き寄せた。

「うぐっ!」

その反動で膨張した先端が裕香の喉元深くに突き刺さり、裕香の目の前には大量の火花が散った。

それでも先輩は掴んだ肩を離してくれず、それどころか今度は裕香の喉元めがけ腰を突き上げ始めた。

「えぐっ!えぐくっ!」

先輩が腰を突き上げる度に喉元深く先端が入り込み、呼吸はおろか激しい吐き気まで催してくる。

しかし裕香は必死に耐えた。

声にならない声を上げ、苦しさのあまり両目からポロポロ涙を流しながらも、先輩に気持ちよくなってもらいたい。

健気にもその一心で耐え続けた。

「あぁ…いくよ…裕香…こぼさず全部…最後まで飲み干して」

やっとのことでそう言い終えると

「あぁあぁぁぁ!」

という猛々しい雄叫びと共に、先輩は全身を震わせそして果てた。

その瞬間、先輩が怖いくらい口中で膨張した為、裕香はとっさにそれから口を離したい衝動に駆られた。

しかし次の瞬間先輩のガチガチの肉茎から熱い飛沫が裕香の喉元めがけ大量に発射された為

裕香は最後の奉公とばかりにその青臭い液体を飲み干した。

それはドクンドクンといつまでも波打ち、まるで終わりを知らないみたいだった。

何度も何度も精を噴き上げる先輩の反り立ったままの肉茎を

裕香はいつまでもその小さな口で受け止め続けた。


The end・・・・・・・