甘い甘い快感

「はぁ…んはぁ…」

ここは通学電車の中。

由里子はさっきから痴漢に遭っている。

その相手はおそらくサラリーマンであろう。

細身のビジネススーツに身を包んだ30代前半と思われるこの男は

さっきから電車の揺れに由里子と自分両方の身体を委ねるようにして

片手は彼女の尻、もう一方の手は器用に制服ブラウスの裾から滑り込ませ、彼女の小ぶりな乳房を弄っていた。

こえをあげたい…だれか…たすけて

そう思うのに出来ないことがもどかしい。

その理由はもちろん恥ずかしさが大半を占めるからだが、実のところそれだけではないようだった。

「んんっ…ぁあっ」

男の手がそっとスカートを捲り上げ、直接下着の上から柔らかな尻たぶを撫で回し始めた。

さわさわと尻を撫でられ、鋭い感覚が由里子の全身を駆け抜ける。

同時にブラウスの中の手も、さっきとは違う動きを見せ始めていた。

ブラの中から小さな桜色の突起を探り出した男は、淡いつぼみのようなその突起を執拗に指先でこね始めたのだ。

「くぅっ…んぁっ」

2ヶ所を同時に責められ、由里子の頭と身体はショート寸前だった。

あぁ…どうしたらいいの…このままされたら…わたし…おかしくなっちゃう

声を上げて助けを求めなきゃ。

あたまではわかっているのに…

あぁどうして…できないわ

どうやらこの時点で、痴漢であるこの男の手に由里子は陥落してしまったようだった。

由里子自身、この見ず知らずの男の手に、今まで味わったことのない快感を引きずり出されてしまっていたのだ。

「すごいね…感度いいんだ」

その時、由里子の耳元で男がそう囁いた。

低く掠れたその声は由里子の脳髄を直接刺激し、彼女をさらに甘く痺れさせた。

下着の上から尻を這っていた男の手が一瞬離れたかと思ったら、由里子の滑らかな下腹に到達し、そこを撫で回し始めた。

そして申し訳程度に下半身を覆っている純白の薄布へと、ついにその手を伸ばしてきた。

その手はへその下のラインを越え、焦らすように薄布の中へと忍び入ってくる。

そしてさわさわと、僅かばかりの由里子の下草を弄ったあと、その手をさらに先へと進めてきた。

女子高生である由里子の秘めやかな場所。

その場所へと辿り着いた男の指は、ついにその亀裂へと指を浸食させた。

つぷ…

抵抗なくするりと亀裂を沈んでいく男の指。

つぷぷ…

指はさらに亀裂の奥へと進んだ。

と思ったら、男が突如内側にクイッと指を曲げたので、その弾みで由里子の敏感な突起に男の指先が命中してしまった。

「ひんっ!」

その瞬間、鋭い快感に貫かれた由里子は達してしまった。

「おやおや、もうイッちゃったんだ。見かけによらず淫乱な子なんだね」

男は由里子の耳元でくすりと可笑しそうに笑うと、達したばかりの突起から指を離すことなく、今度は優しくゆっくり突起をなぶり始めた。

「このまま何度イケるか試してみようか?」

どこか楽しんでいる風な男の口調。

由里子の方はと言えば、逃げられない快感から狂わんばかりになってしまっている。

快感に支配された身体は、すでに抵抗する気力すら失ってしまっていた。言葉通り、男の指は休むことなく由里子の突起を撫で回し、弄ぶ。

その指に執拗に弄られ続けた由里子の敏感な場所、今や可哀想なくらい赤剥け、腫れ上がってしまっている。

元々は可憐な薄ピンク色をした、小粒程度の大きさだったそこも、今では覆っていた皮がすべて捲れ上がるほどに肉粒が膨れ、その上に申し訳程度皮が乗っかっているといった有り様だ。

「おねがい…もうイカせて…くるしくてくるしくて…わたし…へんになりそう」

先ほどから達する寸前で男に何度も指を止められ、由里子は想像を絶する苦しみに身悶えていた。

「あ〜あ、こんなに腫らしちゃって。君はいけない子だからお仕置きが必要だな」

男はそう言うなり、突起をさするのとは反対の手を薄布のクロッチから滑り込ませ、由里子の蜜壷に2本同時にニュルリと侵入させた。

「ひんっ…」

由里子は文字通り飛び上がった。

そしてその瞬間、またしても達してしまった。

そんな由里子を見て、男は呆れながらも満足そうに笑った。

「ほら、もっと感じさせてやるよ」

男はそう言うなり、中に入れた指で由里子の中をグチャグチャにかき混ぜ始めた。

同時に右手で肉粒もこね回され、由里子はあっという間に三度達してしまった。

「ほら、抵抗しないとこのままどんどん進んじゃうよ」

朦朧とする意識の中、由里子は男の言う通り抵抗しなくてはと思うのだけれど、身体はついついそれとは逆の反応を求めてしまう。

「まいったな、ここまで従順な子だったとは。君があんまり可愛いから、僕ももう止められないや」

男はそう言うと由里子の膝裏に手を入れ、脇に置いてあったアタッシュケースに彼女の足を乗せた。

そして次の瞬間、薄布越しの亀裂に熱い塊が押し当てた。

「あっ!」

由里子の小さな叫びは、先ほど地下へと潜った電車の騒音によって、あっという間にかき消されていった。

グググッと今まで感じたことのない凄まじい圧迫感。

それは先ほどの指とは比べものにならない質量を伴って、後ろから由里子を貫いた。

「ひんっ!」

由里子はとっさにドアの脇のステンレスの棒にしがみついた。

そうしなければ、またもや気をやってしまったかもしれない。

それほどまでに挿入された男のそれは、由里子に強烈な快感をもたらした。

ずちゅ…ずちゅ…

男が動く度、それに呼応するように由里子の肉襞も男に絡みつく。

それは男にとってもこの上ない快感を与えた。

浅く深く、男が由里子の中で抜き差しを繰り返す。

「んっ…んんっ…」

その度に由里子の中は男のもので満たされた。

甘い甘い快感。

時に狂おしいほど突き上げられ、揺さぶられ、由里子の頭の中は真っ白な快感に支配されていく。

きもちいい…あぁ…ダメ…くるっちゃうぅ

「目を開けてごらん。前のガラスに君が映ってるから」

ふいに男の声が聞こえ、由里子はハッとした。

今まさに、快感の淵へとさらわれるところだった。

我に返った由里子は、男に促されるまま恐る恐る目を開けてみた。

男の言う通り、ガラスには見知らぬ男に制服姿のまま後ろから突き上げられる自分が映っていた。

あぁ…ダメ…こんなのダメよ…

そう思いながらも、由里子は男から次々与えられる快感に飲み込まれないよう、必死になって目の前の自分を見つめ続けた。

「出るよ!」

あぁ…ダメダメ…もう耐えられない…気が遠くなっちゃう…

まさにそう感じた瞬間、由里子の中で男が一段と大きく膨らみ、そして果てた。

「また来週、この電車で会おう。その時はもっと感じさせてあげるからね」

男は立っているのがやっとの由里子の耳元にそう囁くと、次の駅で電車を降りていった。

〔まもなく1番線ホームに電車が到着します。危ないですから、白線の内側までお下がり下さい。〕

ラッシュのホームで待つ人々に、電車の到着を知らせるアナウンスが流れた。

由里子は、電車を待つ乗客の列に並びながら、先ほどからそわそわと回りを気にしている。

【まさか、いないわよね…。】

今日は月曜日。

ちょうど一週間前の同じ時刻に、まもなく到着するはずの通勤快速の電車内で、由里子は17年の人生で初めて痴漢に遭遇した。

本来であれば、女性にとって思い出したくない恥辱の行為のはずである。

もちろん、由里子にとっても恥ずかしく、とても人には言えない行為だった。

しかしあろうことか、痴漢である男の、手と指の巧みな動きに囚われ、由里子の体が反応してしまったことも事実なのだ。

あの時、男は由里子の尻をこねるように撫で回した。ショックのあまり

抵抗できずにいた由里子のパンティーに、ためらいもなく指を侵入させ

いやらしく音を立てながらワレメをなぞったあげく、由里子を昇天させてしまったのだ。

満員の電車内という事もあり、男の指に激しく恥部を責められながらも

由里子は声を漏らすことも許されず、必死に男が指の動きを終えるのを待った。

感じてはダメ!反応してはダメよ!と、心の中で自分自身に言い聞かせていた由里子だったが

その時すでに由里子の心と体は切り離され、男の指から繰り出される快感の波に、呑まれそうになっている。

すでにその頃、由里子の下半身からは、とめどなく温かい液体が溢れ出し、内股を伝うほどになっていた。

頭ではイケナイこと…と解りつつも、体ではますます刺激を受け入れたい…。

由里子はそんな矛盾と闘っていた。

そんな時だった…。

『このままイッてごらん。』

男が耳元で、そう囁いた。

それが由里子にとっては合図だったかのように、頭の中でかろうじて握り締めていた、理性の欠片が弾け飛んだ。

と同時に、一気に目くるめく快感の渦に呑み込まれ、下半身が激しくケイレンを繰り返した。

由里子は、あの時のこと思い出すたびに、下半身がジュワッと熱くなる感覚に襲われた。

夜、眠りにつく前などは、男の指の感触を思い出し、自慰にふけると、心地よい眠りの中に堕ちることができた。

由里子の妄想の中まで支配し始めたその男は、電車の中で由里子が昇天し

激しくケイレンしている間中、うしろから強く抱きしめ、別れ際にこう言ったのだ。

『来週の月曜日、またこの電車で逢おう!』と。

由里子はこの一週間、毎日この日を待っていた…と言ってもいい。

恥ずかしながら白状すれば、男からの一方的な愛撫ではあったが、由里子の体に覚え込まされた

鮮烈な男の指の感覚を、再び味わいたいという気持ちがある。

しかしそれとは別に、電車内の痴漢という出会いではあったが、由里子を扱う時の男の優しさが

疑似恋愛のような感覚を由里子に抱かせていた。

その為、しばらく逢えなかった恋人に、これから逢う時のような、そわそわした気持ちが

今の由里子にはどうしても止められなかった。

ガッタン…ガッタン。

キィ――ッ。

プシュ―――――。

電車が到着し、扉が開いた。

降りる客に続き、並んで待っていた乗客達が一斉に車内になだれ込んだ。

由里子も人の波に身を任せることしかできず、奥の扉の前へと、押しやられる形となった。

扉が閉まり、ゆっくりと電車が動きだした。

混雑して、回りの人達と体が接触してはいるものの、この前のような、一部分への特別な刺激は感じられない。

内心由里子は、待ちわびていた恋人にすっぽかされたような、空虚な気持ちを感じた。

しかし、やっぱり相手は痴漢。一度きりの事故だと思い、忘れたほうがいいに決まっている。

由里子はそう思い直していた。

何事もなく電車は順調に進み、地下へと続くトンネルにさしかかった時だった。

由里子の背後にぴったりと体を寄せる感触を感じた。

由里子は反射的に身体を固くした。

混んでいる電車内で、偶然身体が重なっただけかもしれない。

由里子はそう思おうとした。

身体が触れただけでは、まだあの男だという確証は持てない。

【あっ、お尻の切れ目に硬いものがあたってる。】

手で何なのかを確かめる訳にもいかず、由里子はもぞもぞと下半身を動かした。

お尻の切れ目にあてられたその硬いものは、由里子が動いたことが刺激となり、ムクムクとさらに肥大し

スカートの上からお尻の切れ目に沿って、ぴったりとフィットしてしまった。

そして電車の揺れに合わせるように、ピストンが加えられた。

【はぁ…そんなものでこすられたら、変な気分になっちゃいそう。】

しばらくの間、男のピストンが続き、由里子の尻からその奧のワレメにかけてが、ピリピリと敏感になってきていた。

男はそっとスカートの中に手を入れると、パンティーの上から由里子の丘の辺りを撫で始めた。

男の指先の感触が、恥毛で盛り上がった丘の部分をもて遊ぶ。

最初はくすぐったい感触だったが、除々にフゥ〜っと吐息が漏れるような、気持ち良さになっていた。

時々丘をくだり、指がワレメの方までくるので、敏感な部分に一瞬あたり、ゾクッと下半身が震える。

男は女性の身体を知り尽くしているようで、ほとんどは敏感な部分をわざと外し、由里子を焦らしているようだ。

【あーお願い、もっと感じるところを責めて欲しいの…。】

由里子はだんだんとガマンが出来なくなり、自分から男の指にワレメを擦りつけた。

由里子のその反応を待っていたのか、男は次のステップに進んだ。

男は由里子のパンティーを前のワレメから後ろのワレメまで食い込ませてしまった。

【あーっ、なんて恥ずかしいことをするのかしら?】

もちろん回りの乗客達は、2人の動きには気付いていないので、このことは由里子と男しか知らない。

そんな状況がさらに由里子を興奮させた。

由里子はすでに陰部から温かい液を溢れさせているようだ。

食い込まされたパンティーが由里子の液を吸い取り、ジットリとワレメに張りついて気持ちが悪い。

電車が揺れた次の瞬間、男の両手が前に食い込んだ部分と、後ろに食い込んだ部分をつまみ、前後に動かし始めた。

【いゃん、やめて。】

由里子のワレメは紐状になった布でこすられ、ヌチャヌチャと音を立て始めている。

【はぁー、イヤ。でもこんな感覚初めて…。】

擦られる刺激が、由里子の敏感なつぼみ部分を刺激し、先ほどからムキムキと腫れあがってきている。

さらに擦られることで、腫れあがったつぼみの包皮がめくれ、花芯が露出してしまっている。

【はぁーっ、これ以上されたら、立っていられなくなりそう。】

由里子の花芯はそろそろ限界を迎えようとしていた。

強烈な快感が下半身を巡っていたが、由里子はこの恥ずかしい状況でイカされることをためらい、耐えていた。

しかし男の手の動きはさらに由里子の花芯をむき出しにして擦り、もうガマンの限界だった。

【はぁ――っ、今日もイカされてしまうのね…。】

その時、耳元で男の声がした。

『さぁ、イッてごらんっ。』

その瞬間、男の擦る刺激と声に導かれ、由里子は達した。

激しくイカされ気が遠くなりかける。

ピクンピクンと震える由里子を男は後ろから支えていた。

長い時間を掛けて擦られた陰部は、達したあともピリピリとした刺激が続いている。

男は律儀にも、由里子の液体がしみ込んだパンティーを、元どおりの位置に戻した。

そしてこう言った。

『可愛かったよ。また来週会おうね…。』と。

まもなく、男が降りる駅に電車が到着し、ドアから出ていく男の後ろ姿を、由里子はもうろうとしたまま見送った。


The end・・・・・・・