堕されて出会い
朝のラッシュがこんなに凄まじいものだとは思わなかった。
いつも見慣れた最寄り駅のホームには立錐の余地がない程の人・人・人。
こんな中に入って大丈夫なのだろうか…
あさみは大学に入学したばかり。
165cmの身長に上から76D、58、80というプロポーションもさることながら色白で真っすぐな長い髪。
顔だって女優並みだ。
高校時代には頻繁に男子から告られていたが、全く心を動かされる事はなかったし、それより何より学生は勉強が本分だと思っていた。
友達は「今時なに言ってんのよ〜、若いうちだけなんだからもっと楽しまなきゃ!」とクラブや合コンに誘ってくれたが
何回か行って自分には馴染めない事を感じそれきり断っている。
しかし大学に入りそれもなんだか淋しいような気もしているのも事実だ。
「そろそろ彼でも作ろうかな…」そんな事も最近考える。
あさみは私鉄沿線に住んでいる。
通勤通学の朝のラッシュが凄い事を聞かされていたので、1時限から始まる授業は履修を避けるよう時間割りを組んだ。
が、1年生のウチは必修科目も多く、今日はその避けられない日だった。
生まれて初めてのラッシュアワーにあさみは圧倒された。
なんとかホームに降り立ち、乗車列の中程に並んでいたが
乗車する時に後ろから押され、よろけた拍子にホームと電車の間に落ちてしまった。
一体何が起こったのか分からないうちに後ろの男性が脇に手を入れ引き出してくれた。
助けられてから、一瞬でも自分が非常に危険な状態にあった事を理解し、身震いしたのである。
「ありがとうございます」
誰だか分からない命の恩人にお礼をいう、が返事はない。
引き出してくれた腕に守られる様にしてそのまま車内に傾れ込んだ。
気が付くと反対側まで流されドアに押しつけられた格好になっている。
ひどい態勢だが車窓の風景がみられるだけましだろうと思った瞬間
助けだしてくれた腕がそのままである事に気が付く。
この混雑で抜くに抜けなくなってしまったのだろうか。
手は胸の膨らみにかかっているが、まさか助けてくれた人に文句を言うわけにもいかない。
もう少し落ち着いたら動かしてくれるだろうとあさみは安易に考えていた。
手を気にしないようにして外の風景に目を向けていると指が微妙に動きだす。
あさみの様子を伺うように強弱をつけゆっくり動きだしたのだ。
あさみは驚いたが何といっても助けてくれた人だ。
あのまま気が付いてもらえなければ乗客に踏み付けられ大怪我を負ったに違いない。
そんな負い目もあってあさみが拒否の言葉を言いだせずいるのを良い事に手は徐々に大胆になってきた。
左手とシンメトリーな位置にあった右手はウエストを辿りスカートの中に入り込み、太股を撫で上げる。
左手はそのまま頂に向かいあさみの敏感なボタンをブラの上から的確に探しだし刺激を加える。
あさみの耳元に吐息が掛かり、いまや恩人から痴漢に変身した男が
「期待してたの?乳首固くなってるよ」と囁く。
あさみは恥ずかしさと初めての痴漢へのショックで身体を固くする。
ラッシュアワーは痴漢が多いと言うのも聞いていたのにミニとはいかないまでも膝上スカートとサマーセーターの組み合わせを悔やんだ。
そして認めたくはないが、その奥では何かがチリチリしたものを感じていた。
痴漢の右手は生足の太股をひとしきり楽しみ、ショーツの上からまだ誰も触れた事のないオマンコを掌全体を使い揉み解す。
その間も乳首はサマーセーターの上から引っ掻くように刺激され続けている。
あさみの身体は痴漢の動きに比例してムズムズするような、それでいて熱くなるような不思議な感覚に見舞われる。
あさみは
「イヤ…」
と言ってみたが、既に荒くなってきた自らの呼吸にかき消されてしまった。
痴漢の右手がオマンコを掴むとクリが刺激され身体がビクっとする。
なんとか耐えようとするが同時に乳首へ刺激を与えられ、自分の身体なのにコントロールができない。
頭はボーッとして、わけが分からないまま徐々に快感へ身を委ねていった。
痴漢はあさみが快感を受け入れ始めた事に気が付き、左手をサマーセーターの中に潜らせブラを押し上げて直に胸を弄び始めた。
いつのまにか指はショーツに中に入り込み直接クリを捏ねている。
「オマンコぐちょぐちょだよ」
痴漢はそう言って耳を甘咬みした。
「あくぅ(イヤなのに…気持ちイイの…止めて欲しいのに…もっと気持ちよくなりたいの…)」
痴漢はあさみの喘ぎ声に気を良くし
「そんなにイヤらしい、物欲しそうな顔して…ココが淋しいんだろ」
そう言ってあさみの中に指を突き立てた。
「痛いっ!」
その声は周囲の乗客にも届いたが、足でも踏まれたと思われたのか誰も気に留めなかった。
「処女なんだね。フッ、処女の癖にこんなに濡らして淫乱だね。すぐにもっと気持ち良くなるよ」
痴漢はそう言うとゆっくりと指を抜き差しし始めた。
クチュクチュといやらしい音が身体中に響く。
痴漢の言うとおり痛かったのは最初だけで、今はそこから溶けていきそうな感覚だけが紡ぎだされる。
あさみの身体からは完全に力が抜け、痴漢のなすがままだ。
「もうすぐ終点だよ。駅についたらもっと気持ち良くしてあげるからね」
痴漢はそう言うとあさみの服を直し始めた。
今のあさみは【気持ち良く】なる事だけしか考えられない。
電車は終点のターミナル駅に到着した。
あさみは乗客もほとんど降りた電車の床にヘナヘナと座り込んでしまった。
「大丈夫?さっき落ちた時怪我でもしたかな?」と男が声を掛ける。
駅員も様子を見に駆け寄ってきた。落ちた時にできた擦り傷をみた駅員が、
「事務室で手当てして休んでもらいましょうか?」
と提案したが
「イヤ、この娘は知り合いなんで大丈夫ですよ。立てるかな?」
男はそうあさみに声を掛けて立たせると抱きかかえるように車外へ連れだした。
男とあさみはそのまま改札に向かいタクシーに乗った。
The end・・・・・・・