目覚めた性癖

日中、アパートの2階の部屋、カーテンを全開にしたベランダの窓際では、全裸になった真希が立ったままの状態で自分自身の陰部を慰めていた。

向かいのマンションは工事中だ。もちろん、作業員が何名も現場で作業しており、そこからは真希の姿が見えているかは分からないが

真希は自分のオナニーしている行為を作業員達に見せ付けるかのように、興奮しながら全裸のままベランダへと出ていった。

通信販売で購入したピンクローターを自分の陰部に押し当て、クリトリスをピンクローターの振動で刺激させる。

空いてある方の指を膣の中に差し込んでいくと、クチュクチュといやらしい音を立て、真希は耐えれなくなって声を上げた。

そんな真希の様子を、スマホのテレビ電話越しに、男は見ていた。

真希は一度部屋に戻り、全裸のまま、テレビ電話に向かって話しかけた。

「ご主人様、これでよろしいですか?」

そう言って、足を広げた真希は、スマホの液晶画面に自分の陰部を写し出した。

真希の陰毛は薄く、クリトリスもハッキリ見えていて、エロティックだった。

膣の中からは粘り気のある透明な液体が流れでていて、陰部はひくひくと小さく動いていた。

真希の、この日常が始まったのは今から溯って2ヶ月前の事だった。

大学卒業後、念願のデザイナーの就職が決まり、田舎から都会へと上京してきた真希は、アパートを借りて初めてのひとり暮らしを始めたばかりだった。

大学時代、2年付き合っていた彼氏とも遠距離になってしまい、寂しく感じてはいたが、就職し立ての真希は忙しい毎日に追われ

自宅のアパートに戻ると、毎日疲れ果てていた。

そんな中、真希は1人寂しく感じた夜は、処女を捧げた遠距離の彼氏を思い出し、虚しくオナニーを繰り返していた。

経験は乏しいが、真希は性欲が強かった。オナニーする度、異常に興奮し、何度もオーガズムを感じていた。

真希は小柄だが、豊満なバストにくびれたウエストであった為、いやらしい体付きだ。

遠距離の彼氏は真希の体に溺れていたが、真希は彼氏とのセックスに快感をさほど感じる事はなかった。

オナニーの方がずっと気持ちいい。そんな風にしか思っていなかったのだ。

ある日の午後、仕事が休みだった真希は街にショッピングへと1人で出掛けていた。

夏物の洋服を買うために何件も店をまわり、疲れてきたので休憩でもしようとカフェに入ろうとした時だった。

「ちょっと時間ある?」

背後から現れた中年の男性に真希は声を掛けられた。

突然の事だったので真希が驚いていると、中年男性は真希に名刺を差し出してきた。

(モデル事務所?高橋浩介?)

中年男性は、あるモデル事務所のスカウトマンで高橋と名乗った。

少し、話だけでもしたいと強引にカフェへと真希と共に入っていく高橋は、サングラスに派手なシャツ姿で、いかにも怪しい感じがしてならなかった。

しかし、そんな風貌とは裏腹に、高橋はとてもユーモアで真希の緊張を簡単にほぐし、その話術に簡単に吸い込まれていくのだった。

高橋が用意する衣装に着替えて、簡単な撮影をさせてほしい。それが、高橋の要望であった。

勿論、真希は警戒した。しかし、高橋が提示するギャラの高さに、真希は心が動いた。

1人暮らしで、就職して間もない真希にとって、臨時収入はとても魅力的だった。

それに、この高橋という男は悪い人間には思えなかった。

真希は、一度だけの撮影ならと条件を出し、高橋の後を追ってカフェを後にした。

近くのパーキングにとめてあった高橋の車はワゴン車だった。車に2人で乗り込み、向かった先はホテルだった。

「本当に大丈夫?」

やはり、不安になった真希は高橋に訝しげな目を向けたが、

「大丈夫、大丈夫!もう、すぐに終わっちゃうから」

そう明るく言う高橋を又簡単に信用してしまったのだ。

ホテルの部屋で、さっそく高橋はスーツケースを広げた。

中から取り出したのは白いワンピースだった。それを見て真希は安心の笑みを浮かべた。

「向こうでこれに着替えてきてくれる?」

高橋に言われ、真希は風呂場の脱衣場で白いワンピースに着替えた。

「やっぱりよく似合うねぇ」

高橋に言われた通りのポーズを取り、真希は数枚カメラで撮影された。

しかし、それだけではやはり終わらなかった。

「1枚だけ、下着姿のだけ撮影させてほしいんだ。後ろ向きで撮るからさ」

さすがに、真希は戸惑った。

「ギャラ、倍出すよ」

上京して、貧乏暮らしの真希にお金をチラつかせ、高橋は真希の表情を伺っていた。

真希は、結局お金に釣られてしまい、下着姿になった。

恥ずかしいけど、後ろ向きだから大丈夫。そう自分に言い聞かせて、真希は立ったまま後ろを向き、背後からのシャッター音に何故か少し興奮していた。

こんな姿を撮られている。そう思うと、体が熱くなっていた。

「どうしたの?様子がおかしいよ」

高橋の声にはっと我に返った。

「もしかして、感じてる?」

そう言われた瞬間、真希はぞくりと体が震えた。

動けずに立ちすくんでいると、高橋の手が自分の背中に触れたのに気づいた。

「あっ、」

思わず、真希から声が漏れた。

「きみは、かなり感じやすくて淫乱だと思うよ。下着、とってみてよ」

高橋がそう言って真希の下着に手をかけた。

「え?それはちょっと恥ずかしい・・・・・」

そう真希は言いながらも、しっかりと陰部からはジワジワと液体が溢れ出ていた。

ニヤリと笑いながら、高橋は真希の下着をずり下ろした。ブラジャーのホックも外し、全裸になった真希の全身を舐めまわすように、高橋は見ていた。

そして、真希を立たせたまま、真希の足を開かせ、高橋はしゃがんで陰部へと顔を移動させた。

真希のクリトリスに高橋は舌先を使って、つついたり、なぞったりして、指を膣の中へと押し込み、掻き回した。

「はぁ、あっ、あっ、」

真希は足を震わして、喘ぎ声をだしている。

高橋は、音を立ててクンニを続けた。

「もう、だめ、こんなの初めて」

そう言って、立てなくなった真希はその場に寝転がってしまい、ピクピクと体を震わせてしまった。

この事があってから、高橋は真希と時間がある限り、会っては真希を抱いた。

そして、会えない時は、テレビ電話で真希にオナニーする事を強要した。

すっかり、立ちオナニーが病みつきになった真希は、高橋の命令通り、ベランダ越しで全裸になり、その姿をスマホの液晶画面に写し出した。

遠距離恋愛の彼氏とは味わえなかった、少しアブノーマルの世界に足を踏み入れた

真希は、毎日、彼氏に罪悪感を抱きながらも、淫乱な行為に溺れていったのだった。